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ご挨拶

プムズィレ・ムランボ=ヌクカ UN Women事務局長

UN Womenの10年目にあたる今年、私たちが直面した課題により、世界中の連帯とパートナーシップの中で私たちに託された任務の重要性と、そこに付与できる価値の両方が浮き彫りになりました。私たちの取り組みは、新型コロナウイルス感染症が女性や女の子に及ぼす特有の影響について、政府やパートナーに対して動かぬ証拠と早急な対応、そして専門家による具体的な助言を提供して警鐘を鳴らすことに向けられました。対立、あるいは安定した状況下での支援運動、運営対応、政策リーダーシップ、公共・民間における複数のパートナー間の調整など、さまざまな場面において同時に求められる複雑な活動に合わせて、私たち独自の多面的な任務を活用してきました。

パンデミックの危機によって、私たちは過去の不平等のストーリーに新たに緊急性と鮮明さをもって光を当てることができました。ロックダウン(都市封鎖)によって、ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)やその他の暴力の報告が急増し、子どもや家族のケアにどれだけの労力が必要かが明らかになりました。同時に、そのような環境の中でまともに生計を立てることがほぼ不可能であることもわかりました。

今回のような世界共通の体験を通じて、私たちは社会的保護とケア提供体制を支援するとともに、暴力のサバイバーである女性に必要なサービスの確保や男性支援者の増加のために、各国で260を超える法改正と政策変更を支援することができました。大きな反響を呼んでいる「影のパンデミック」キャンペーンでは、51カ国において緊急のジェンダー調査が実施され、厳しい現実が白日に晒されました。そして、トラウマ治療のためのカウンセリング、法的支援、保護施設その他の不可欠な支援を継続するための、国連による組織間協定や市民社会への補助金に下支えされた対応策が取られました。私たちは、新たに開発した「COVID-19 グローバル・ジェンダー・レスポンス・トラッカー(新型コロナウイルス 世界的なジェンダー対応追跡ツール)」を通じて、219の国と地域において各国の政策立案者の責任を問うためのリソースを得て、加速する貧困をなくす行動の必要性を立証することができました。また2021年の人道支援においては、男女別のデータを用いて、女性特有のニーズが全ての人道支援活動計画の中で正確に定義づけられるよう保障しました。女性のデジタルやモバイルテクノロジーへのアクセスを支援する活動では、農村部の小地主たちが気候変動対策の新たなテクノロジーを導入することができ、災害に対するレジリエンス(強靭性)が高まりました。

国連女性の地位委員会(CSW)のために実施した新たな調査からは、パンデミックにより明るみに出てきた別の側面として、女性によるリーダーシップと、公職における女性代表者の不足の両方が浮き彫りになりました。CSWがまとめた合意結論では、社会のあらゆる領域において女性と男性の権力の不均衡を認識し、あらゆるレベルの公選職における50/50のジェンダー・バランス目標を達成するための行動を促しました。UN Women初の世界規模のデータベースには、133か国の地方自治体における女性代表者について、比較可能なデータを備えています。私たちの活動を通じて、選挙におけるジェンダー・バランスの促進、有権者教育キャンペーンの実施、国家の開発計画の中核におけるジェンダー平等と平和の提唱を進めてまいりました。女性たちの声が確実に届けられ、彼女たちの生活に影響が及ぶ決定事項において確実に反映されるため、また長期的には権力のバランスを対等にしていくため、これらの活動は不可欠な手段です。

昨年は世界中で若い女性たちが、過去に例を見ない破壊的な力に対してリーダーシップを発揮し、革新をもたらし、建設的な解決策を提示する様子が見られました。あらゆる年齢の女性が復興と新たな生活様式の中心にあり、「平等を目指す全ての世代」活動の新たなエネルギーと連帯が生まれつつある中、私には今後10年間におけるジェンダー平等に向けた道筋がはっきりと見えます。

2020-2021年の「ハイライト」では、この1年間で私たちが最も刺激を受けたプログラム関係者や「平等を目指す全ての世代」キャンペーンで活躍する人々の短いエピソードをご紹介します。2020年の主な実績の抜粋は、UN Womenが世界中の女性や女児のためにいかに効果的に成果をもたらしたかを示しています。より詳しくは、執行理事会に提出した年次報告書をご覧ください。

事務局長の年次報告書
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私たちは平等のために行動します

平等は、私たちの権利であり未来でもあるべきです。ジェンダー平等に向けた取り組みを主導する国連機関であるUN Womenは、全ての女性と女児がその人権を行使し存分に活躍するための基準を策定・支持し、環境を創るために活動しています。

2020年には、新型コロナウイルスのパンデミックにより世界各地でジェンダーの不平等が広がりました。UN Womenは緊急の対応を主導し、長期的な対策を提案しました。88の現地事務所と、政府省庁から草の根活動団体や国際金融機関などに至るまでのパートナーを通じて行動を起こしました。

アライアンスを構築するという長年の伝統にならい、私たちは「平等を目指す全ての世代」キャンペーンを立ち上げました。共通の目標と、変革のための野心的なアジェンダの推進に向けて、各国政府、市民社会、青年、企業、国連の各組織などを集結させます。

ジェンダー平等の達成はこの世界を修復し、より良い未来を築くためのカギです。グローバルな世代を超えたフェミニスト運動である「平等を目指す全ての世代」は、まさにそれを目指しています。

UN Women年次報告書

ご挨拶

プムズィレ・ムランボ=ヌクカ
UN Women事務局長

UN Womenの10年目にあたる今年、私たちが直面した課題により、世界中の連帯とパートナーシップの中で私たちに託された任務の重要性と、私たちが任務に付与する大切な価値の両方が浮き彫りになりました。私たちの取り組みは、新型コロナウイルス感染症が女性や女児に及ぼす特有の影響について、政府やパートナーに対して動かぬ証拠と早急な対応、そして専門家による具体的な助言を提供して警鐘を鳴らすことに向けられました。対立した状況、あるいは安定した状況下での支援運動、運営対応、政策リーダーシップ、公共・民間における複数のパートナー間の調整など、さまざまな場面において同時的に求められる複雑な活動に合わせて、私たち独自の多面的な任務を活用してきました。

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事務局長年次報告書

私たちの数字はエンパワーメントと平等の進展につながっています

活動実績

262

262の法改正により69カ国で平等を推進しました。

101,000

101,000人の農村部の女性が人生を一変させる資産、テクノロジーツールを手に入れました。

590

590の女性団体パートナーが50カ国新型コロナウイルス対応に動員されました。

98,700

98,700のジェンダーに基づく暴力のサバイバー司法回復のためのサービスを受けました。

1,253

1,253の市民社会団体
和平プロセス
影響を及ぼす準備を整えました。  

51,500

51,500人の女性が
法的支援を受けました。

11,500

11,500人の司法関係者
女性の権利に関する研修を受けました。

571,000

571,000人の女性と女児
人道支援を受けて
命を救われました。

1億700万人

1億700万人が
ジェンダーに配慮した災害リスク軽減策
追加対象となりました。

13 億人

13 億人の人々が
#GenerationEquality(#平等を目指す全ての世代)を通してつながりました。

「平等を目指す全ての世代」は要求します。
UN Womenが実現します。

世界中で何百万人ものジェンダー平等の活動家が、人権が尊重されジェンダー格差が過去のものとなる未来を要求しています。彼女たちの訴えを受けて、UN Womenは新たなアジェンダを設定し、運動を前進させ、パートナーシップを築き、あらゆる活動においてジェンダー平等のために行動しています。以下のストーリーでは、「平等を目指す全ての世代」のムーブメントを率いるメンバーと、UN Womenが変革をもたらす支援を届けた人々のプロフィールを合わせてご紹介します。私たちは、共に未来に向けて歩みを進めながら、平等を求める訴えがいかに継続的に女性や女児たちの人生を改善できるかを示し続けています。

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「平等を目指す全ての世代」が要求。
UN Womenが実現します。

世界中で発揮される
リーダーシップ

UN Womenの支援を受けて、女性たちは世界各地でガバナンス・システムをリードしています。また、そうした制度に対して、女性の権利を全面的に取り入れた法律、政策、予算を採択するよう圧力をかけることに成功しています。2020年には世界中で、選挙におけるジェンダー・バランスの促進、有権者教育キャンペーンの実施、国家の開発計画の中核におけるジェンダー平等と平和の提唱を進めてきました。6,800人を超える政治を志す女性のスキル構築を助け、20カ国に働きかけて政治における女性に対する暴力を阻止する28の対策を実現に導きました。15の国内女性機構と171の女性組織がジェンダーに配慮した予算を主張するためのスキルを得ました。

あらゆる所で発揮されるリーダーシップ

私が「平等を目指す全ての世代」を支持する理由:「ジェンダー平等は女性の問題ではなく、人権の問題です。」李美卿(イ・ミギョン) は韓国国際協力団(KOICA) の理事長を務めていますが、その前に自身は生涯を通じて女性の権利活動家であると考えています。開発途上国への援助を提供する上での選択においてもこの視点を取り入れています。彼女の目標は、全ての国が家父長制度を廃止しあらゆる形のジェンダー差別をなくすこと。そのためには女性の団結が必要であり、男性も一緒になって平等を支持していくことです。「たとえどれだけ離れていても、ジェンダー平等において私たちは皆つながっています」と彼女は言います。

あらゆる所で発揮されるリーダーシップ

彼女は国民議会選挙に立候補し、2度も敗れました。しかし3回目には勝利しました。ベルナデッタ・ゴミナの不屈の努力が報われたからです。中央アフリカ共和国では、多くの障壁があります。反乱が起きます。キャンペーンの資金はわずかです。女性は良いリーダーではないという考えもあります。しかし、ひとたび公職に就いたゴミナはとにかく仕事に着手し、UN Womenの支援を得ながら、教育を改善し一連のジェンダー平等法を可決させ、女性の議員連盟を通じてジェンダーに配慮した法律制定に取り組んでいます。当然ながら、「(地元有権者の方々に)いつも励ましていただき、運動を続ける力をもらっています。」

「私たち女性には…私たちの役割があります。私たちは団結して、仕事に取り掛からなくてはなりません。」―ベルナデッタ・ゴミナ

経済
を動かす力

2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の中で大きなプレッシャーがあったにもかかわらず、UN Womenは女性の所得の改善、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)と経済的自立の獲得に向けて積極的な活動を続けました。33カ国の114,000人を超える女性に対し、経済基盤を強化するためのスキル開発の支援を行いました。そのうち約70,000人は農村部の女性起業家でした。支援を増強した結果、ジェンダーに配慮した社会的保護を拡充するための19の政策、ケアエコノミー(育児・介護などケアワークに関する経済活動)に関する25の政策、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に関する18の政策が採択されました。国際金融機関と連携して行ったアドボカシー(提唱運動)により、経済刺激策におけるジェンダーを意識した視点が推奨されました。51カ国において、迅速に行われたジェンダー調査に基づき、女性と女児に特有の健康、雇用、貧困への影響を立証することでパンデミックの救済を訴えました。

経済における権力

私が「平等を目指す全ての世代」運動を支持する理由:「私たちは皆、平等な機会が与えられるべきです。雇用機会が与えられれば、全ての人々にとって可能性が開かれます。」経済学者ボゴロ・ジョイ・ケネウェンド(33)は、ボツワナの前投資通商産業大臣です。彼女は、女性が会議に参加して経済開発に貢献するためにいまだに苦労している状況を直接体験し、その理由を知りたいと考えています。「[今の体制について]私たちはいよいよ真剣に異論を申し立てなくては、と思います」と彼女は言います。「みんなが女性の権利活動家であるべきです。女性がエンパワーされると、社会とコミュニティ全体が盛り上がるからです。」

経済における権力

グアテマラの女性先住民は選択を行う手段によってエンパワーされることをマリア・トゥユク(47)は知っています。「先住民族の事業に関するグローバルネットワーク」の創設者として、トゥユクはUN Womenと共に「マヤのビジネススクール(Mayan School of Business)」を開催しており、そこで先住民族の女性たちはビジネスモデルや起業家ネットワークを構築しています。これらにより、パンデミックの間も多くの活動が継続されました。「彼女たちの適応能力には感心しています。」トゥユクは、新たなビジネスへの転向や製品デザインの刷新を進める女性たちを例に挙げて語りました。

「経済的なエンパワーメントにより、女性は自分たちの知識や能力を信じることができるようになります。」―マリア・トゥユク


暴力の撤廃

UN Womenは新型コロナウイルス感染症の最中に多発している女性と女児に対する暴力「影のパンデミック(世界的大流行)」に対して、国際的な行動を強く要請しました。国連事務総長の力強い発言、アンステレオタイプアライアンスなどの協力者、そして女性や女児のための対応を加速させエッセンシャルサービスを優先させる方法について定期的なガイダンスを発行することにより、さらに多くの注目を集めることができました。現場では、市民社会やその他のパートナーとともに、予防措置や対応が止まらないように、ムーブメントやその他の規制への対処に務めました。71の国や地域における150を超える団体が、UN Womenが運営する「国連女性に対する暴力撤廃信託基金」の支援を利用し、トラウマ治療のためのカウンセリング、法的支援、保護施設その他の不可欠な支援を継続しました。

暴力の撤廃

私が「平等を目指す全ての世代」運動を支持する理由:「なぜ女の子は女性性器切除は『名誉なことだ』などと言われなくてはならないのでしょう。それは真実ではありません。要するに私たちの命ははく奪されているのです。」ナタリー・ロビ・ティンゴ(28)は、ケニアの農村部にある彼女のコミュニティではいまだに女性性器切除の慣習が残っていることに怒りを抱えて育ちました。両親が教育を受けていたため、彼女ら姉妹はその儀式を免れました。でも他の女の子たちを助けたかったので、ティンゴはその慣習に終止符を打ち、女性や女児をエンパワーするために、コミュニティ組織を立ち上げました。「みんなが女子の権利活動家になるべきです。そして最も脆弱な女性や少女たちを気にかけるべきです」と彼女は言います。「それが正義というものです。」

暴力の撤廃

暴力の増加。手薄になるロックダウン中の保護。ボスニア・ヘルツェゴビナの女性の権利センター所長であり、「国連女性に対する暴力撤廃信託基金」の受領者でもあるメリハ・センディクは、新型コロナウイルスの感染拡大の最中、女性や女児に対する暴力のサバイバーへの対応の最前線にいました。同センターは、既存のオンラインサポートや、電話やテキストメッセージによる新たなホットラインを通じて、無料の法的扶助の提供を続けてきました。「どこにいても、女性たちはすぐに返答をもらうことができます」とセンディクは言います。通信教育も別の大切な取り組みの継続を可能にしました。警察官を対象とした、保護を求めるサバイバーの権利に関する研修です。

「いまだかつてないほどオンラインの法的支援の利点が示されました。」―メリハ・センディク

実体験
を語る

UN Womenは、女性ならではの体験を反映し、ジェンダー平等に向けての進捗を正確に測定する測定基準の世界的な主唱者です。2020年には、新型コロナウイルス感染症のパンデミックや、労働市場において女性により多くのしかかる失業などの問題に関する重要なデータと政策概要を発行しました。世界的には、4,000人を超えるデータプロデューサーおよびユーザを対象にジェンダーによる差異を測定するための能力開発を支援したほか、133か国の地方自治体における女性代表者について比較可能なデータを備えたUN Women初の世界規模のデータベースを立ち上げました。新型コロナウイルス感染症 グローバル・ジェンダー・レスポンス・トラッカー(ジェンダー対応追跡ツール)がオンライン化され、219の国と地域において3,000を超える政策のジェンダー・クレデンシャルを計量しています。

重要な意味を持つ計量

私が「平等を目指す全ての世代」運動を支持する理由:「私が初めて科学とテクノロジーの科目を取ったら、女の子には不向きだと言って笑われました。」 それでもマリアム・ロムタッツェは情熱を貫くことをやめず、ジェンダー平等の達成にも情熱を注ぐようになりました。彼女は現在、ジェンダー差別が引き起こす問題の解決にテクノロジーのスキルを活用しています。その一環として、彼女の母国ジョージアに根強く残る児童婚の問題に関するデータの視覚化も行っています。「早期結婚や強制結婚について話題にすることが解決に向けた出発点です」と彼女は言います。「その渦中にいる少女たちに、あなたたちは一人じゃないと示すためにも重要なことです。」

重要な意味を持つ計量

ネパールは憲法の中でLGBTIQの人々を認めています。これはとても意義のある前進です。ところが、同国の人口調査にはそうした人々に関するデータを収集するための具体的な設問がなく、多くの人たちが無視され脆弱な立場に置かれていると感じており、そのニーズに合った政策やサービスも限られています。更なる問題として、市民権証書では男性・女性・その他という広いカテゴリーに合わせなければなりません。より完全な情報へと発展させるため、UN Womenは市民権手続きにおいて、より正確なジェンダーの定義を求めているトランスジェンダー女性、ヌーア・KCのようなチェンジメーカー(変化の担い手)を支援しています。UN Womenがジェンダー平等とソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)に関する新しい詳細なガイドラインの作成を支援したことで、2021年度の人口調査 はよりインクルーシブなものとなることがもう約束されました。

「我が国の市民権が、私たちのアイデンティティを正しく表すものになってほしいです。私たちは居場所が欲しいのです。」―ヌーア・KC

権利の実現
平和の構築

人権は全ての人々に等しく適用されますが、ほとんどの場合、その実現はあなたが誰であり、どこにいるかに左右されます。さまざまな形の差別に直面している女性はとくに、権利侵害を目にする可能性が高くなります。なぜなら、女性は危機と対立の渦中にいるからです。UN Womenの事業は、最も高いリスクに直面している人々に手を差し伸べています。2020年には、平和を実現し維持する上で女性が中心的役割を果たすことを主張し続けるために不可欠なジェンダー平等を前進させる和平プロセスへの働きかけにおいて、約1,300の市民社会団体を支援しました。67のUN Women事務所が、障がいを持つ女性や女児の権利を守るための基準や政策などの策定を通じて、彼女たちのエンパワーメントを助けました。35の国々がHIVを抱えて生きる女性へのサービスを拡大しました。2021年にUN Womenが国際人道システムの調整において担うリーダーシップは、女性特有のニーズを正確に定義するために、全ての人道支援活動計画において男女別データを使用することを意味しています。

権利を実現する、全ての人々のために。

私が「平等を目指す全ての世代」運動を支持する理由:「私はまだ若いですが、自分のために声を上げられない人たちを守るべきだと強く信じています。」インドで幼少の頃に失読症と診断されたニティア・ラシ は、学校で先生たちに「のろま」とからかわれた時、悲しい気持ちになったことがあります。その時、彼女は抵抗することを決意しました。彼女は、世界初の失読症のスーパーヒーロー少女が主人公のPurple Flameシリーズを執筆しました。さらに、少年少女がジェンダー規範を打ち破る女性リーダーと交流するレベル・ガールズキャンペーンを立ち上げました。「障がいを持つ人々の強さを広く知ってもらいたいです」と彼女は言います。「あらゆる場にそういう人たちを含めるべきであることも。」

権利を実現する、全ての人々のために。

新型コロナウイルス感染症は、リビアのように目前の緊急事態に囚われる国々において、女性の権利と幸福をさらに失わせています。UN Womenが支援する平和構築のためのリビア人女性ネットワークの一員であるレイラ・ベン・ハリフェ は、復興と平和のカギは女性であると知っています。彼女は国内を回って地元の緊張を和らげ、不当な扱いを受けた被害者を支援しています。もう一つの目標:「ジェンダーのステレオタイプ(固定観念)を変えるため、女性はどんな場所でも働けるし、どのような問題にも立ち向かえることを示しています」と彼女は言います。ネットワークのメンバーはパンデミックにも素早く順応し、携帯電話を使った支援運動と情報共有に切り替えました。パンデミックの中にあっても、平和を遅らせることはできません。

「あらゆる努力を集結させ、男性・女性を問わず皆で一緒に取り組むことでしか危機を終わらせることはできません。」―レイラ・ベン・ハリフェ

気候変動
に対するアクション

気候変動が進む中、とくに災害や気象の変化により生計が削られて苦しむ農村部の女性にとって、生存できるかは適応できるかどうかにかかっています。UN Womenは2020年に、アフリカとアジアの26カ国において101,000人の農村部の女性がレジリエンス(強靭性)を構築して所得を増やすための支援を行いました。彼女たちは、生産性の高い資源をよりよく管理し、時間の節約や気候変動に適応したテクノロジーを獲得し、農業協同組合におけるリーダーシップを発揮し、農業改革における重要な地位を占めました。効果的な支援運動により、女性の土地所有権の保護や借地権の確保のために30の政策が採択され、さらに気候変動問題に関するパリ協定に基づく各国の気候関連の計画にジェンダー問題を盛り込むことができました。

気候変動に関する取り組み

私が「平等を目指す全ての世代」運動を支持する理由:「私は気候正義(公平な温暖化対策)を全面的に支持しています。社会的正義のための戦いと持続可能な環境のための戦いを分けて考えることはできないからです。」マリア・アレハンドラ(マハンドラ)ロドリゲス・アチャ は、ペルーの若いフェミニスト活動家のためのFRIDAヤングフェミニスト基金の共同責任者です。複数のシステムが危機に瀕する地球と、最も脆弱な人々に必ず被害が及ぶのを見て、彼女は私たちの生き方をリセットするための運動に取り組んでいます。彼女は言います。「私たちはもっと良い暮らしを享受するべきです。もっとうまくできるはずです。皆に行き渡るほど十分あるのに、共有していないだけなのです。」

気候変動に関する取り組み

「私たちは土地を託されました。きちんと手入れをすることが大切です」と、セネガルの農家コルカ・ディアウ は言います。これは世界中の何百万人もの農村部の女性に共通する見方です。ディアウは、16,000人の会員を持つ、農業を通じて貧困と戦う女性農家のネットワークであるREFANの主導者です。UN Womenの支援を受けて、REFANの会員は市場とのつながりを強化し、強靭な種子や田んぼを監視するドローンなど気候変動に適応した農業用ツールを入手することができました。水や土地の管理方法について新たな理解を得ることで、収穫量を増やしながら周りの生態系とのバランスを維持できます。

「気候変動をより深く理解することで、私たちの働き方が変わりました。」―コルカ・ディアウ

男性たち
とともに

男性や男児、さらには伝統的な権威や聖職者からの広い支持なくして、ジェンダー平等はいつまで経っても実現できません。彼らは、無償のケアワークの公平な分担や差別的な伝統の撤廃といった問題に対する思考や態度を改めることができます。UN Womenは2020年に45カ国の男性や男児、信仰に基づく組織と連携しました。グローバルに連帯するHeForShe ムーブメントは、ジェンダー平等チャンピオン340万人という記録を達成しました。UN Womenは、EU-国連「スポットライト・イニシアティブ」を通じて信仰に基づく組織の主導者や伝統的なリーダー、企業を動員して女性や女児に対する暴力の防止を訴えました。

アライ(支援者)としての男性

私が「平等を目指す全ての世代」運動を支持する理由:「私はシリアの内戦から逃れてきた数多くの難民の一人ですが、コミュニティの半分はジェンダーのせいで減殺されてしまい、これは変えなくてはならないと信じています。」アハメド・アルバルヒー は、ヨルダンのザータリ難民キャンプで警備員として働いています。しかし同時に彼は他の男性や男児へのメッセージを伝えるコミュニケーターでもあり、彼らに差別的な考え方を捨てて女性のエンパワーメントのために道を譲るよう訴えています。「コミュニティは団結しなくてはなりません。女性と男性、女児と男児、今の世代と次の世代が一緒になって、全員にもっと明るい未来を約束し、皆がその権利を享受できるよう保証しなくてはなりません」と彼は言います。

アライ(支援者)としての男性

「父親たちがジェンダーの不平等についてもっと認識すれば、男の子と女の子を差別することが減るでしょう。」そう語るのは、トルコの母子教育財団の父親たちのためのプログラムのディレクターを務めるハサン・デニズです。同財団は、男性の間で存在する差別的な態度や行動を変えるためにUN Womenと連携しています。ディスカッション、ゲーム、ストーリーテリングなどを組み合わせたプログラムを通じて、父親たちにアクティブな親としての素養を授け、子どもや配偶者との関係改善を図っています。卒業生からは、厳しい行動を改めた、家事をもっと受け持つようになった、さらには大きな幸福を味わっているなどの報告が寄せられています。

「女性のエンパワーメントに男性を参加させるために、もっとも介入しやすいポイントは父親たちです。」―ハサン・デニズ

私たちのパートナーが
変化を起こしています

UN Womenのさまざまな実績は、パートナーの皆様の寛大なご厚意と継続したコミットメントに支えられています。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより優先事項が乱立する中、資金提供パートナーの皆様には2020年にも揺るぎのない更なる支援をいただきました。これは、ご提供いただいた資金で影響力のある成果を上げるUN Womenに対する一層の信頼の証と受け止めています。

デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、ルクセンブルク、スウェーデン、 アメリカ合衆国は通常資金の拠出を大きく増やしていただきました。資金ご提供者のトップ5は欧州委員会、スウェーデン、 マルチ・パートナー信託基金事務所(MPTFO)、フィンランド、 ノルウェーでした。民間部門でとくに大きく貢献していただいたのはビル&メリンダ・ゲイツ財団およびBHPビリトン財団でした。過去に例を見ない一年に、UN Womenはパートナーシップを活かし、コミュニケーションと啓発活動を強化し、その規模および影響力を支え続けました。

世界中の女性や女児のジェンダー平等の推進者としてご支援をいただきました全ての方々に感謝いたします。

5.49億米ドル 収入は過去最高額
+8% 任意拠出金
+16% 通常資金
+4% その他の資金
171 の資金提供
パートナー
90 の国連加盟国が
資金を拠出
390万 米ドル
各国内委員会からの収入
97 のメディアが
メディア・コンパクトに参加
22 の新たな
民間部門パートナーシップ

「平等を目指す全ての世代」運動
実施中。
ぜひご参加ください。